活動紹介

補助犬を学ぶ ~九州ハートネット21研修会開催~

【作成日:2013年06月18日】

九州補助犬協会 桜井理事長によるご講演

九州電力総連は、6月8日(土)に各県電力総連から計26名の参加のもと2012年度ハートネット21研修会をユニティーホールで開催しました。 ハートネット21研修会は、「福祉」と「環境」に関するボランティアについて毎年交互にテーマを決めて実施しています。今年度は、人の役に立つ盲導犬について学ぼうと講師先を探したところ、福岡県糸島市にある「九州補助犬協会」が対応していただけると言うことでお願いをしました。 冒頭、九州初の介助犬の誕生を記録したドキュメンタリー「ノーブルと訓練士の700日」を上映し、介助犬についての概略を学習しました。その後、九州補助犬協会 桜井恭子理事長から「補助犬の歴史と補助犬受け入れ法律等について」と題してご講演をいただきました。 私たちは、人間の役に立つ犬というと警察犬や盲導犬がすぐに頭に浮かびますが、「盲導犬」の他に「介助犬」や「聴導犬」と呼ばれる犬がいて、それらの総称として「補助犬」と呼ばれていることを知りました。「介助犬」「聴導犬」については、2002年に「身体障害者補助犬法」施行後から育成が始まっており歴史が浅いことから、認知度は極めて低く、広く、国民のみなさまに知ってもらうことが課題だそうです。 介助犬については、現在、九州では2頭しか認定されていないとのことです。利用については、無料で貸与を受けることが出来ますが、介助犬を一頭育てるのには300万円ほどの費用が掛かるそうです。また、非介助者と介助犬が、日本で唯一認定を行っている兵庫県の認定機関まで行って5時間ほどの試験を受けなければならないことなど、介助犬の普及には、資金面もさることながら認定機関増設に向けた行政の支援などの法整備も必要で、ハードルは極めて高い事を知りました。 研修会後半では、訓練士の池田真子さんと介助犬候補の「グレース」による介助実演、さらには参加者と「グレース」との介助体験を行いました。今回、私たちの研修に参加してくれた介助犬候補犬「グレース」(ラブラドールレトリバー)ですが、極めて賢く、犬の持つ忠誠心・忍耐力に参加者一同驚かされました。 私たちが、今後「補助犬」に関して出来ることは何なのか。九州ハートネット21委員会の中でも、あらためて検討したいと考えさせられた研修会となりました。
九州補助犬協会のホームページで、今回の研修会が紹介されています。 (http://www.hojo.or.jp/reports/3352/3558/3566.html)

  • 介助犬候補犬「グレース」
  • 研修会参加者