第48回定時大会開催
【作成日:2014年06月23日】
6月20日(金)福岡市中央区 電気ビル共創館「みらいホール」において、大会構成員214名にお集まりいただき九州電力総連第48回定時大会を開催しました。 震災以降、電力関連産業を取り巻く情勢は悪化し続けています。原子力発電所の再稼働が進まない中で電力会社の経営は悪化し、その影響は電力関連産業のみならず電気料金の値上げという形で日本全体に波及しています。さらに、国による電力システム改革も進められており「電力需給の広域運営推進機関の設立」、「小売りの全面自由化」がすでに決定されました。来年の通常国会には、「送配電部門の法的分離」も提案される予定です。このような状況に組合員は、雇用・労働条件の悪化や事業形態の変更に対する不安など多くの課題を認識しています。 厳しい状況にあるからこそ労働組合の存在意義が問われています。
冒頭、あいさつにたった久保会長は、「何よりも安全に対する取り組みを重視していただき、その上で現在抱えている産業政策課題に対応していこう。エネルギー基本計画が4月11日に閣議決定され原子力の位置づけが前政権よりは明確になったが、全体的には不満が残る内容となっている。現在、進められている電力システム改革も流れを止めることはできない。労働組合の持つあらゆるネットワークを活用し、職場の思いを伝えながら対応していかなければならない。さらに、2015春闘については、厳しい状況に変わりは無い。自力・自決を基本にしっかりと対応していこう。また、来年は統一地方選挙が予定されている。該当する組織内議員へのご支援をお願いしておきたい。」と思いを述べました。来賓として、連合九州ブロック高島代表幹事および電力総連小田部会長代理2名から祝辞をいただきました。
その後、経過報告・2014活動方針等を提案。代議員からは、『青年委員会活動への支援。限られた人材のなかでメリハリを付けた活動の展開。再稼働後の加盟単組に対する影響の認識。加盟単組が抱える政策課題解決への積極的関わり。電力システム改革や組織内議員の活動状況など、よりわかりやすい情報の発信など』について質疑討論を行いました。各議案については、満場一致で承認をいただきました。また、今大会をもって、峯泰彦副事務局長が退任し、あらたに佐賀県電力総連から栁瀨健吾(九州電力労働組合)さんが副事務局長に就任する事になりました。
九州電力総連は、今大会で確認された活動方針のもと、組合員からいつでも身近な存在として感じられるよう活動を展開してまいります。組合員みなさまのご理解とご協力をおねがいしておきます。