2014年度 九州ハートネット21研修会 開催!
【作成日:2015年04月03日】
九州電力総連は、3月28日(土)に各県電力総連から計18名の参加のもと、2014年度九州ハートネット21研修会を「社会福祉法人 福岡市社会福祉協議会 ボランティアセンター」(福岡市中央区)で開催しました。
九州ハートネット21研修会は、「福祉」と「環境」に関するボランティアについて毎年交互にテーマを決めて実施しています。今年度は、「福祉」に関するボランティアとして「知識や技能の取得」を目標に、福岡市社会福祉協議会 ボランティアセンターにて「ボランティアに関する講演」や「車いす体験」、「車いすを使用されている方との対話」などを行いました。
川野委員長の挨拶後、「ボランティアの本当の意味について」と題して、趙講師より講演いただきました。ボランティアとは奉仕活動と思っていましたが、「地域社会が抱えている課題や地域社会に住む人たちが抱えている課題を自分の問題として捉え、その解決のために自ら立ち上がること」であり、労働組合の活動と同じ考え方だと気づきました。その後、車いすの使用方法を説明いただき、細い道や幅の広い歩道、駐車場の段差、長い横断歩道での疑似体験を行いました。参加者は、実際体験をしてみると、腕の力がどんなに必要なのか、補助が必要となる場面など、よくわかったと思います。
次に、車いすを使用されている方との対話では、普段聞くことのない本音をうかがえました。「狭い歩道や段差の多い歩道、がたがた道では必然的に車道を通らなければならず、通行している車に迷惑が掛かっていないか気になる。」や「公共施設や商業施設などで障碍者用に一般車が駐車しないようにコーンが置いてあるが、そのコーンをどけるのに時間がかかるので、結局隅の広くあいた場所に駐車する。」など、周りの人達に大変気を使われていました。また、症状によって手助けの仕方や人によっては手助けを好まない方もいる。最後に言われたことが最も記憶に残っています。『何らかの障害を持たれている方は、自分のことを障碍者だと感じていない。一般の人と、少し個性が違うだけ。』まずは、困っていそうなときに声をかけて、相手の要望などを聞くことが最も大事だと気づきました。
今日の研修会は半日と短いものでしたが、参加者が各県電力総連や単組に知識や技能を持ち帰り、ボランティアの輪をひろげ、九州全体が障害者の方々に住みやすい地域になればと思います。みなさんも車いすやアイマスク疑似体験をとおして、人と人との思いやりのやりとりをやってみませんか?