労使安全懇談会を開催する! (鹿児島県総連)
【作成日:2017年11月24日】
鹿児島県電力総連は、11月10日(金)に、労使合わせて57名の皆様にご出席頂き、「2017年度労使安全懇談会」を実施いたしました。
はじめに、主催者及び企業側の代表挨拶の後、九州電力総連竹本副事務局長、九州電力(株)鹿児島支社出口安全担当から、災害の発生状況と安全衛生活動の取り組みについて報告があり、「各企業・各労組での安全衛生に対する継続的な取り組みはなされているものの、災害の発生に歯止めがかかっていない状況である」ことが報告されました。
<組合側代表 鹿児島県電力総連 黒江会長 あいさつ>
1.活動への協力に対するお礼と第48回衆議院選挙のお礼
鹿児島県電力総連としては、今後、審議が想定される時間外の上限規制に関する法案や、電気事業法の一部改正に伴う諸課題への対応など、業界の行く末を大きく揺るがしかねない議論が待ち受けているなか、特に、鹿児島県では、最も重要視しなければならない、電源のベストミックス、特に原子力政策において、我々が求めている政策を重視した行動が必要であり、政策協定を結んだ候補者を政治の場に送ることも重要だと考えている。
政治活動は、私たちの職場や生活を守るためには、欠かすことの出来ない取り組みであることをご理解いただき、皆で真剣に考えていただきたい。
2.安全について
九州電力総連での統計上の災害件数としては9月末現在で22件、内死亡事故0件、鹿児島県内は4件となっている。2度とこのような事故が発生しないように、関係者一丸となって、再発防止対策に力を結集させることは、もちろんですが、大前提として、組合員一人一人が「自分の安全は自分で守る」そして「職場の安全はみんなで守る」。経営者の方々には「安全は如何なる時も全てに優先させる」という基本的な姿勢を今一度再認識していただきたい。
3.メンタル不全者の増加について
一部の組合においては、メンタル不全者の増加傾向に歯止めがかからない状況が続いています。心の病に陥らないために職場でやるべきことは、同じ職場で働く者同士が、普段から、声を掛け合い、相談でき、苦しいときに助け合う雰囲気にあることが、最も重要だと思います。
4.最後に
本日は西郷隆盛のひ孫にあたる、西郷隆夫様をお招きしています。
今日は、少し雰囲気の違う話を聞いていただき、気分をリフレッシュしていただければ幸いです。何事にも、一服することはとても大切です。
鹿児島風に言うと「まー茶いっぺ飲んで行かんや」ということです。
西郷さんの人柄にふれ、気分を変えることで、新しいアイデア、奇想天外な発想が生まれるかもしれません。
<企業側代表 九州電力㈱鹿児島支社 原支社長 あいさつ>
鹿児島県電力総連、グループ会社の皆さまには、日ごろから電力の安定供給や電力全面自由化対応など格別の支援ご協力にお礼を申し上げます。
当社では、電気事業に携わる全ての皆さまの災害ゼロを目標に取り組んでいる。
しかしながら、今季の災害発生状況は全社で76件(前年同期+2件)であり、ワーストワンを超えてしまいそうな状況になっている。鹿児島エリアでは、基本動作・安全行動の不実施(不安全な行動)、車両運転時の被災(もらい事故)による事故が多く発生している。
今一度、各人、各職場で、「災害は誰にでも起こり得るもの」との当事者意識をもって、行動していただくようお願いします。
これからも基本動作の遵守は基より、先取りの安全対策を進めていきますので、皆さま方と共にあらゆる機会を通じて意識の徹底が図られるよう努めて頂きたい。
特別講演 「子孫から見た西郷隆盛」
講 師 西郷 隆夫 様 (西郷隆盛のひ孫)
薩摩藩独自の郷中教育の基本は、あらゆる事態を想定し、それに対するアイデアを考え出し、その中から正しいものを選択し、実行する「度胸」と「勇気」を身につけるというもので、いわゆる現在の危機管理。
先輩から学んだことを後輩に教えていくことで、知識を知恵に変えていくことにつながる。
※ 西郷さんの「敬天愛人」を、しゃべり言葉で言うと、
「道は天地自然の物にして人はこれを行うものなれば 天を敬するを目的とす 天は人も我も同一に愛し給うゆえ 我を愛する心を以て人を愛するなり 人を相手にせず天を相手にせよ 天を相手にし己を尽くし、人をとがめず、我が誠の足らざるをたずねるべし」
(隆夫さん訳)
人は身の丈で人を評価する。ストレスは感謝の気持ちがなくなったときに抱える。ありがたいなと感謝の気持ちで返せばストレスはなくなる。天はみんな同一に愛してくれている。自分を愛する心をもっているならば人をもっと愛しなさい。