労使安全懇談会を開催する! (鹿児島県総連)
【作成日:2018年11月05日】
鹿児島県電力総連は、11月2日(金)に、労使合わせて58名の皆様にご出席頂き、「2018年度労使安全懇談会」を実施いたしました。
はじめに、主催者及び企業側の代表挨拶の後、九州電力総連竹本副事務局長から、災害の発生状況と九州電力総連安全衛生活動の取り組みについて報告がありました。
続いて、『安全運転セミナー ~事故防止のポイント~』と題して、九電生協自動車保険でもお世話になっている三井住友海上保険株式会社の藤田課長から、保険会社からみた安全運転のポイントについて講義がありました。
<組合側代表 鹿児島県電力総連 黒江会長 あいさつ>
はじめに
非常に悲しい出来事ではございますが、この夏も全国各地で、相次いで豪雨、台風、さらには常軌を逸した猛暑、加えて台風24号・25号とほぼ同時に発生した、北海道地震などにより多くの方が犠牲となりました。謹んでご冥福を申し上げます。
また、被災された方々に、お見舞いを申し上げ、一刻も早い復興を心からお祈り申し上げます。 そして、現在でも早期復旧の為に、現地に出向き、懸命に作業に当たられている電力総連の仲間に対しまして、作業の安全を祈念し、心から敬意を表します。本当にご苦労様です。
一点目は、「あんぜんプロジェクト」について
厚生労働省が提唱する「あんぜんプロジェクト」とは労働災害のない日本を目指して、働く方の安全に、一生懸命に取り組み「働く人」、「企業」、「家族」が、元気になる職場を創るプロジェクトであります。
ご存知の方も多いかと思いますが、このプロジェクトは、小林議員が厚生労働大臣政務官であった2011年7月に創設したプロジェクトであります。本日は忙しい国会の合間を縫ってお越しいただいておりますので、後ほど、じっくりとお話をお聞きしたいと思っています。
この安全プロジェクトには現在、777か所の事業所が参加しており、本日の講演会を機に「あんぜんプロジェクト」の意義を労使で話し合い、この機会にぜひ、参加についても、ご検討いただければと思います。
二点目は「未来拓く運動」について
九州電力は、九電グループ一体となった経営を推進するとして、「九電グループ」のブランド化に取り組んでいますが、そもそも、九州電力総連では、連帯の活動を長きにわたり展開してきております。
そのような取り組みをさらにパワーアップさせ、グループ理念である「ずっと先まで明るくしたい」を実現する活動として「未来拓く運動」なるものを新たに展開しています。 すなわち、電力関連産業の基盤を支えている、すべての企業が健全経営を維持できてこそ、真の意味で経済や産業が持続的に発展できる、という事です。
地域企業の健全な発展は、その従業員と家族の幸せの実現だけでなく、地域住民にとっても、電気の安定供給を支えている九電グループ全体が安定していることが、真の意味でwin‐winの関係となると思います。
今後とも労使で、労災の撲滅と労働福祉の向上のために、これまで以上に尽力してまいりたいと思っています。
本日は安全文化の醸成活動となる、年に一度の労使懇談会です。何卒よろしくお願いいたします。
<企業側代表 九州電力㈱鹿児島支社 中野支社長 あいさつ>
鹿児島県電力総連及び関連企業の皆さまには、平素から電力の安全・安定供給にご尽力いただくなど、格別のご支援、ご協力を賜り、厚くお礼を申し上げます。
当社では、電気事業に携わる皆さまの災害ゼロを目標に社員はもとより、グループ企業、委託・請負先の皆さまの安全確保に取り組んでいます。
当社は、昨年12月1日に、「九電グループ安全行動憲章」を制定いたしました。
「九電グループの安全の誓い」は、各職場での安全の取り組みのあるべき姿を示したものです。
【九電グループの安全の誓い】
「行ってきます」、「おかえりなさい」、そんな言葉を交わせる安心した毎日を守り続けます。
そのために、一人ひとりの強い意志とゆるぎないチームワークで常に安全に行動します。
この九電グループの安全の誓いには、当社グループの事業に携わっているすべての方々、さらには、事業を支えて頂いているすべての皆さまが、「いってきます」という言葉で、”今日も一日、安全に仕事を終えて無事に帰ってくるよ”という決意を家族に誓う。そして、「おかえりなさい」という言葉で”今日も一日お疲れさま、無事に帰ってきてくれてありがとう”という家族の感謝の気持ちを伝える。平凡かもしれませんが、このような温かい言葉を交わせることが安心した毎日につながる、との思いを込め、経営としての覚悟を示したものです。
「安全とコンプライアンス」は、毎日毎日、くどいぐらい、発信・言い続けることが極めて重要です。
本日は、皆さまからの安全諸活動に関する貴重なご意見を賜り、平成最後になりますこの懇談会が成功裏に終わりますことを祈念して企業代表としての挨拶とさせて頂きます。
特別講演 「働き方改革とあんぜんプロジェクト」
講 師 小 林 正 夫 参議院議員(組織内国会議員)
小林正夫参議が、厚生労働大臣政務官時代に取り組まれた「あんぜんプロジェクト」について、「私は、自分が現場で働いていた時に、労働災害で本当に親しい仲間を失い、もう本当にこれ以上悲しい出来事はない、今でも自分の人生において本当につらい出来事であったこと」から、あんぜんプロジェクトを立ち上げた想いを報告されました。
また、6月26日に成立した「働き方改革関連法」について、厚生労働委員会の野党筆頭理事としての対応と付帯決議の内容について報告があり、来年3月末の36協定締結に向けて、今から労使の話し合いを持ち、労働時間の短縮に向けた取り組みを強力に推進して頂きたいと、強く訴えられました。
11月2日(金)の鹿児島訪問の詳細について、小林正夫参議のホームページに掲載されています。
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