活動紹介

労使安全懇談会を開催する! (鹿児島県総連)

【作成日:2019年11月06日】

真剣に耳を傾ける労使

 鹿児島県電力総連は、11月1日(金)に、労使合わせて61名の皆様にご出席頂き、「2019年度労使安全懇談会」を実施いたしました。

 はじめに、主催者及び企業側の代表挨拶の後、「働き方改革と安全衛生について」と題して、鹿児島働き方改革推進支援センターの山﨑センター長から、労働基準監督署での経験を踏まえた安全衛生のポイントについて講義がありました。
 続いて、九州電力総連竹本副事務局長から、災害の発生状況と九州電力総連安全衛生活動の取り組みについて報告があり、九州電力㈱からは、4大重大災害防止に的を絞った安全対策について共有されました。

<組合側代表 鹿児島県電力総連 黒江会長 あいさつ>

黒江会長あいさつ

日頃から鹿児島県電力総連の諸活動に対しまして、ご理解とご協力を賜り、感謝を申し上げます。

 まずは、非常に悲しい出来事ではございますが、この夏も全国各地で、相次いで豪雨、台風などにより多くの方々が尊い命を落とされました。ここに謹んでご冥福を申し上げます。 また、被災された方々に、お見舞いを申し上げ、一刻も早い復興を心からお祈り申し上げます。 そして、現在でも早期復旧の為に、現地で懸命に作業に当たられている全国の電力総連の仲間に対しまして、作業の安全を祈念し心から敬意を表します。

 本日は、鹿児島県電力総連といたしましては、上部団体と連動して、労使一体となった安全諸活動を展開しているところですが、その一環として本日この懇談会を開催した次第です。

 発注者も安全最優先で細心の注意を払って適切な価格、工事量、工期で発注している訳ですが、急激な工事量増、減と言うのは、施工業者にとっては人員確保、人材育成が難しく、正社員の採用もままならないのではないかと、感じています。そうなれば高い位置での安全レベルの維持が難しくなるなのではないかと、素朴な疑問を抱いています。自由化と競争の時代であっても、セイフティーファースト、安全第一は変わりません。今一度、発注者、受注者がそれぞれの立場の原点に立って、新しい競争の時代に沿った、安全施策について、考え直すべき時ではないかと思う次第です。

  電力の復旧は、ボランティアさんではなく、そのほとんどが特殊な技能を持った私達組合員技術者による人海戦術となっており、Aiやロボットなどではやれるものではありません。
 電力に求められている世の中の期待感が、労働者だけにのしかかることが無いように、労働組合として適宜適切に対応しながら、地域と企業の発展のために、九電グループの「労使」が協力してこれまで以上に、知恵を絞り、汗を流していかなければならないと思っています。

 関係各位のご理解とご協力をお願い申し上げまして、主催者を代表しての挨拶とさせていただきます。


<企業側代表 九州電力㈱鹿児島支社 中野支社長 あいさつ>

中野支社長あいさつ

 鹿児島県電力総連労使安全懇談会にお招きいただき誠にありがとうございます。
 また、当社事業、特に電力の安定供給に、日々、ご尽力ご協力を賜り、この場を借りまして、厚くお礼申し上げます。

 近年、大規模な災害が毎年発生しております、台風15号では、ライフラインである電力の重要性、なくてはならないものであること、電気だけでも先に送ってほしいということも改めて痛感いたしました。九州エリアからも高圧発電機車や約450名もの応援者を派遣しました、改めてお礼を申し上げます。

 安全というテーマでいいますと、まずは、我々作業者の安全を確保し災害復旧を目指してほしい、危険な状態で作業することのないようにしてほしいと考えています。
 先日、九電工の安全伝承館にいきました。九州電力からも安全な仕事を出せなかったことに私自身も非常に反省した次第です。きちんと危険予知をすること、指差し呼称をすること、指を指して体を使って、声を出すことによってエラーが1/6まで減少するというデータもあり、人間の5感を使って、地道にエラーをなくしていくことが大事であると考えます。
 今、九電グループ経営ビジョン2030の中で、安全第一、安全は全てに優先するとしている。少しでも、これは大丈夫かと思う所があれば声を挙げてほしい。九電グループの安全の誓いで「行ってきます。おかえりなさい。そんな言葉を交わせる安心した毎日を守り続けます」としています。 KYや指差し呼称は必要であるが、なぜ、しないといけないのかということを考えてほしい。その最終的な答えは「行ってきます」「ただいま」であると考えています。

 本日、電力総連の安全懇談会で実り多い議論が展開されることを期待しております。
 各職場での安全意識の高揚と安全行動の徹底をご期待申し上げて挨拶とさせていただきます。

  • 鹿児島働き方改革推進支援センター 山﨑センター長
  • 九州電力総連の取り組み 竹本副事務局長
  • 九州電力㈱鹿児島支社 出口安全担当副長