ハートネット21記念の森 フィリピンにて「マングローブ植林」 10年目を迎える
【作成日:2019年12月27日】
九州電力総連は、毎年実施しているハートネット21カンパで寄せられたカンパ金から、九電生協とタイアップしてオイスカ西日本研修センターおよびオイスカ・フィリピンへ財政支援を行っています。経済的援助のみならず支援先への現地視察および人物交流を展開し、相互理解の深化と人材育成を目的として、平成22年から現地での植林プロジェクトへのお手伝いを「記念の森」事業として展開し、今年で10年目を迎えました。
今年は11/11(月)~17(日)の日程で、団長兼事務局の竹本副事務局長以下6名が派遣され、出国前日に集まった派遣者たちは、先方での交流事業に備え最終確認を行い、フィリピン・マニラ空港へ出発しました。
初日はオイスカ・マニラ事務所で一泊し、翌早朝、当組織の支援拠点である西ネグロス州バゴ研修センターに移動、早速、日本語を学ぶ研修生達との交流を図りました。 以降、バゴ研修センターが各地で展開する「子供の森」プロジェクトで提携している小中高校への訪問、マングローブ植樹を主に活動しました。 それぞれの学校では、熱烈な歓迎を受け、派遣団が持ち込んだ折り紙や割り箸鉄砲などは子供達のみならず、先生達も興味津々でした。また、一緒にバレーボールを楽しんだりと、派遣者も純粋な子供たちと交流することで、気付かされることがあったのではないかと思います。
植樹では訪問した学校の生徒やマングローブを管理する村の方々とともにマングローブを植え、交流も図りながら、また、“何故植樹をするのか”も教授いただき活動をしました。マングローブはその特性上、水辺への植樹となりますが、根付く前の苗の多くは波に流されてしまうそうです。しかしながら何割かの波に打ち勝ったマングローブが成長し、緑を保つとともに、村を水害から守ってくれます。私たちが植樹したマングローブも多くは流されてしまうと考えると残念ではありますが、地道な活動が必要であり、決して無駄ではありません。
その他の活動では、西ネグロス州ヒママイラン市長の表敬訪問を行い、いくつかの意見交換をしました。ヒママイラン市の電力は主に火力発電で一部太陽光発電も導入されています。また、行政の課題としては、それぞれの行政トップが交代すると、それ以下の主要ポストはじめ、役所の方々(公務員的な方々)まで、そのトップの身内や取り巻きで固められてしまい、民主的な行政となっていないとのことでした。
今回派遣いただいた各単組執行部及び職場の方々にお礼申し上げます。派遣者は今回得た貴重な体験をもとに、各単組・職場でより一層の活躍をいただけることと思います。環境問題・異文化体験・人とのふれあいなど、貴重な教育の場とも考えておりますので、また次回の活動では多くの方の参加希望をお待ちしております。