2013 総連役員フォーラムを開催
【作成日:2013年12月24日】
九州電力総連は、12月20日(金)15時より、「2013年度 総連役員フォーラム」を開催し、最近職場で増えてきている「メンタルヘルス」をテーマに2人の方から講演をいただきました。
第1部では、「震災以降の関東電力総連の取り組みについて」と題して①震災直後の混乱期の中で、加盟単組はどのような状況にあったのか。②企業の経営悪化に伴う企業再編等の動きに対してどのように対応しているのか。③報道や世論の厳しい声に対して、組合員のモチベーション維持や家族の不安の解消に労働組合としてどのように対応してきたのかなどについて関東電力総連 杉山賢治事務局長に講演していただきました。東日本大震災では、福島第一原子力発電所の事故が発生した。労働組合が如何に情報ルートを確保して正しい情報を組合員と共有する事が重要だったか。さらには、福島第一原子力発電所の事故により、言われなき誹謗中傷も数多く発生した。組合員はもとより家族まで心身ともに疲弊していたことから、労働組合の対応として、同郷・同窓の仲間が職場に出かけて話を聴いてあげた。組合員からは、気持ちが紛れたとの多くの声をいただいた。仲間として聴いてあげることの重要性を強く感じた。また、困っているけど何処に相談して良いのかわからないとの声があり、労働組合として相談窓口を設けたり、メンタルヘルスに関する小冊子を配布するなど対応した。さらに、雇用不安への対応のひとつとして加盟単組企業の実態調査を実施した。また、企業再編も実施されており、再編後の労働組合も引き続き電力総連に加入できるように、他産別との調整も行ってきたことなど、実体験にもとづくお話しをいただき大変参考になりました。
第2部は、「労働組合が取り組むメンタルヘルス対策について」と題し、福岡労働衛生研究所 臨床心理士 村上碧海様から講演をいただきました。労働組合としてのメンタルヘルス対策のキーワードは、「ピア サポート(Peer support)」 "仲間による仲間への支援”である。労働組合は、治療目的の対応ではなく、精神的な面でのサポート、つまり「気配り・心配り」に心がけていただきたい。そのためには、ひとりで抱え込まない。そして、自分自身が健康であることが重要。そして、ポジティブ要因を増やすアプローチを心がけていただきたい。メンタルヘルス対策には、基本や原則は存在するが正解はありません。労働組合のメンタルヘルス対策は、「ピア サポート」を常に心がけていただきたいと締めくくられました。 最後に、九州労働金庫の砂川由弘理事長より「社会的課題への対応と労働金庫の役割について」お話しをいただき、労金運動についても見識を深めました。 その後、参加者全員で懇親を深め「2013年度総連役員フォーラム」を終了しました。